JWA第2回講習会に参加
所属しているJWA(日本ウッドターニング協会)今年2回目となる講習会に参加しました。
拭き漆入門ということで漆のプロ、氏家講師による講義です。
生漆をテレピン油で割って1度目の塗り、漆が導管に入るように木目に対して交差するように塗ると良いとのこと。
その後再生紙でないペーパーでふき取ります。私も体験させてもらいました。以前カシューを漆刷毛で塗った経験があるので楽しくすすめられました。
漆は湿度で乾くので温度・湿度の低い冬の時期は難しいそうです。ヒーターを入れた自作の漆室を作られた方もいました。
簡易の漆室で乾燥させ、耐水紙やすりで軽く掛け足付けをしました。その後2度目の塗り、ふき取り。
目止め用のサビ(砥の粉+漆)をつくり塗って拭いていきます。
最後に布着せを体験させてもらいました。補強の為の寒冷紗を椀の淵に張りつける作業です。かなり緊張しました。
上新粉(うるち米)と漆を合わせ布着せ用の接着剤をつくります。寒冷紗がしわにならないように作った接着剤をヘラで塗り、木へらを使って椀の淵に貼り付けました。
塗るたびに光沢が増す椀に漆の魅力を改めて感じました。作業通して印象的だったのが氏家講師の素材・道具のメンテナンス。ヘラや漆刷毛にごみがないよう磨き上げ、作業板は各工程ごとにきれいに保つなど本当に徹底しておられました。
展示されていた氏家講師の作品の美しい仕上がり、左上のナチュラルエッジの見事な器は色漆でなく生漆の塗りだそうです。生漆の塗り重ねで深い黒の光沢が出るとは驚きです。自身もぜひ漆に挑戦しようと思います。
非会員でもJWA講習会に参加できます。あらゆる分野の専門家が在籍しているので物作りしている方にぜひ参加して頂きたいです。