JWA第4回講習会「糸のこ盤と偏芯治具」
ウッドターニング協会講習会に行って来ました。今回は糸のこ盤を使って来年の干支「申」の制作とターニング・偏芯挽きの治具です。
圧巻の糸のこ盤12台集合。デウォルト、リョービ、マキタ、そして高級機種へグナーが何台も。1台20万弱します…。
黄色の筐体のデウォルトDW788。私も所有している機種です。せっかくの機会なので高級品ヘグナーを使わせて貰いました。
作動は振動ブレもなくスムーズ、リンクカムのデウォルトより切りやすいかもしれません。さすが高級品?しかしのこ刃のセットが独特で最後まで慣れませんでした。抜きが多いワークだと自分はデウォルトでいいかも。
デウォルトDW788はアームが持ち上がるので、中抜きで刃を穴に通し易いです。ただこのアームを上げた際に固定されず落ちてくるのでもどかしい…。ステーとスプリングで吊り上げて固定する改造もあるのですがスマートじゃない。
会場の何気なく触れた1台のDW788、そこでえっ!?驚き。アームが落ちてこない…。
どうして固定できているのか聞きたところ、「アーム固定のボルトを強めに締めるとできるよ」とのこと、私絶句…。
ありがとうございます、今日から作業が快適になります。
糸のこ盤のコツとしてカーブに沿って品物を回転させるときに、のこ刃の近くを指で押さえて回転軸にし、片手で回すとスムーズに切れるそうです。自宅でさっそく練習してみます。
伊藤講師の偏芯挽きのサンプル作品。回転軸をランダムにずらしたもの、螺旋状になるものなど。
伊藤さんの作品はいつも驚かされます。緻密な理論があり、発想も独創的で脱帽モノです。
円形の寄木ペンダント、通常に加工すると真ん中に穴が開いてしまいますが、偏芯させてずれたところへ穴を開けて挽いています。今回の講習の治具はその加工したペンダントの裏面まで偏芯で仕上げようというもの。
治具も合板などで自作できるとのこと。
回転軸をずらして固定する治具。
皆さんアイデア豊富で触発されます。なかなか作品になりませんが、来年度は自分なりの木工を形にしようとおもいました。
本年最後の講習会、終わりに豚汁を振舞って頂きました。
会の皆様お疲れ様でした、来年もよろしくお願いします。